
日本の平均初産年齢は、女性30歳・男性32歳。
男女の平均寿命が82歳としたら、親になるのは人生前半…。
“子ども”という次世代の人を育て始めてからのほうが、人生長いのですから、育児を始めたら、育てながら自分も育つしかありません。そう、“幸せな大人”になるために。
子どもを“幸せな大人”に育てるには、大人も“幸せな人生”を生きたほうがいい。
子どもが“大人になるのが楽しみ”になるには、素敵な大人にたくさん出会えたほうがいい。
「大人の楽しみが先で、子どもが後回し」なんて未熟なハートではなく、次世代の未来を豊かにする、そのために私たちも成長したい。
育児盛りは働き盛り。親として、仕事人として、元気に未来育てができますように。
そんな育児しながら育自する様々な想いを共有し、ホッとしたり、がんばるぞと思えたりできるお話を、素敵なゲストをお迎えし、伺うコーナー。
「幸せに、未来人育て!=ピースフル・ペアレンティング」をお届けします。
もともとママ友です
- 大葉:
- 純子さんとは、お互いの子ども同士が小学校で同じクラス。ママ友としてご縁いただきました。
- 久保さん:
- 読み聞かせボランティア当番の後にお茶をしたり、同級生何人も連れて遊園地に行ったり。だいたい、いつも子連れで会ってますよね。
- 大葉:
- 純子さんの子育てぶりを見ていて、“のびのびさせ加減”の絶妙さにいつも感心してるの。私は最初から、そんなに“ゆる育児”できなかったから。
- 久保さん:
- そうですか(笑)?6歳違いの下の子への対応を見みているからかしら?もう、孫の領域で可愛くて仕方がない(笑)。たしかに、できるかぎり「自分でさせる」方針で、幼い頃から一人で何でもチャレンジさせてきました。
- 大葉:
- さすが。純子さんちの長女さんはしっかりしていてお世話好き。いつも、うちの次男の学校生活報告をしてくれる(笑)
- 久保さん:
- 長女独特のキャラクターって、ありますよね。同じ私から生まれていても、長女と次女ではまるで性格が違うのは本当に興味深いです。
- 大葉:
- そうそう。うちも5人はまるで違う性格で、子どもが増えるほど私の気持ちが楽になったの。
おかず作っても、「あら?この子には合う味だけど、この子は合わないのね。私が悪いわけじゃないのね」って思わせてくれた(笑)。一対一の育児は、根詰めてキツかった(笑)。
その子ならではを応援したい
- 久保さん:
- 最初は、自分の育児が正しいのか違うのか、基準がわからないから悩みがち。
でも、「この子は世界で1人」と思えば、その子にしかない個性があって当然で、少し気分が楽になるように思います。
私は小学生時代を海外で過ごし、異文化共生の環境だったので、子どもがその子だけの世界を広げるのは大賛成。やりたいことはどんどんチャレンジしてもらいたいな、と思っています。
- 大葉:
- 先日、純子さんが下のお嬢さんに何かしたあとに「問題ある?」と聴いて、2歳なのに 「問題なし!」って答えて、すごい簡潔(笑)って思ったわ。
英国って、小学校時代から「Tell & Speach」という伝えるコミュニケーションの授業があるんでしょ?人の話を聴く心の姿勢とか、批判しないで展開する「議論」や「合意形成」の場を小学生のうちからたくさん経験させると、何かで読みました。
- 久保さん:
- そうなんです。多文化共生だからこそ、人前で自分の意見を伝えるトレーニングはとても多かった。日本の学校はそこが課題だと感じることもあります。
大人になるまでに、いろいろな人と出会うことや話し合う経験は、とても大切。そして、出会うだけでなく、そこから心地よい関係性を育んでいく力は、もっと大切、、、。
その力は、感じながらコミュニケーションしないと身につかないかもしれません。
- 大葉:
- 国語でも外国語でも、会話の例文を読むだけより、自分の想いがあることを発言するほうが力になるよね。相手ありきで脳内に化学反応が起きるし、脳の中の神経配線は毎日の様々な場との出会い次第、、、。
こう思うと、親が子どもにどんな出会いを準備するきっかけ作りは、重要だわ。
親が初めての人とも楽しくコミュニケーションする姿を見せるのも大事かもね。
純子さんは、どんな子どもだったの?
- 久保さん:
- 母が仕事を持っていたし、それこそいろいろな習い事を経験して、同年代はもちろんのこと、毎日違う先生方やいろいろな大人に接して、コミュニケーションを楽しんでいたように思います。
習字をしたり、英語やピアノ、、、、。勉強や練習というよりも、世界が広がるワクワク感を覚えています。
- 大葉:
- つくづく、今のお仕事は天職ですね!これから育児や育自でしてみたいことは?
- 久保さん:
- 育児の道のりは長いので、子どもたちを育てる私たち大人がリラックスしていられるためにも、夫婦ふたりでゆっくり話したりする充電タイムは必須。とはいえ、夫婦二人で出かけても子どもたちの話題になって、家が気になって結局早く帰ってきたり(笑)。
もう少し、下の子が大きくなったら、4人で取り組めることを探したいですね。
- 大葉:
- 素敵!先日も、家族全員、自転車で走っている姿、ほのぼのしてましたよ~。子どもたちのために、取り組みたいことは?
- 久保さん:
- 母の英語教室を手伝っていたことが発展して、テレビで子どもの英語番組を持ったり、読み聞かせの本を出したりすることができました。やはりこれからも「子ども」と「言葉」がキーワード。子どもたちの「言葉の力」「コミュニケーション力」を広げるお手伝いができるような仕事をしていきたいです。
先日も、ある小学校へゲストティーチャーで行って、アナウンサーの仕事について授業をしたら、楽しくって新境地!
- 大葉:
- 私も学校のゲストティーチャーって大好き!40人や100人くらいの子どもたちのエネルギーで浄化されちゃう感じ?教えるなんておこがましいくらい、たくさんの贈り物を、私たち大人が子どもからもらうよね。
- 久保さん:
- 本当にそうですね。育児って、大人が一方的に与えたり育てるものではない。育児をとおして大人も未来の育て方を学んでいますよね。最近はうちの長女もますます口が達者になって…私はタジタジです。
- 大葉:
- だって純子さんの娘だもん! 「Tell & Speech 」は「問題なし!」でしょ?(笑)
- 久保さん:
- これからも、たくさんのサプライズが贈られるのでしょうね。
- 大葉:
- あるある~。
就職したり大学卒業するまで未来人育ては23~4年のプロジェクトと思うと、まだ前半!10歳時には親歴10年目サイズのサプライズが待ってると思う。いつでも育児に起きることは、「ベストタイミングでジャストサイズ」。自分が最善を尽くせば対応できる出来事が起きる、そう解釈したほうが、ゆる育児できる!
- 久保さん:
- ああ、これからもますます楽しみになってきました。仕事と育児の両立策も練りながら、これからも“育てながら、育ちます”。
久保さんの社会貢献とは
- 大葉:
- ところで、久保さんは、日本ユネスコ協会連盟の寺子屋運動・広報特使「まなびゲーター」として活動されているそうですね。この取組みは、母として人として素晴らしいですね。
- 久保さん:
- 私たちは、有難いことに、日本という恵まれた環境で暮らし、当たり前のように義務教育を受けることができます。しかし、世界、特にアジアでは、学校に行きたくても、行けない子どもたちがたくさんいます。家計を助けるため、家業を手伝ったり、兄弟の面倒をみなくてはいけないなど、理由は様々です。読み書きをすることができず、誤って薬を飲んでしまったり、計算ができず騙されしまうといったことも実際に起きています。子どもたちが安全で、幸せな生活を送るためにも、まず第一歩として、「学ぶ」ことが大切です。そのお手伝いをしているのが、日本ユネスコ協会の世界寺子屋運動です。私たちが書き損じたハガキ1枚が、45円相当に換算されて、校舎の建築費用や教材に生まれ変わります。私たちの少しの努力が、世界の子どもたちの笑顔につながります。この活動は、ライフワークとして続けていきたいと思っています。
- 大葉:
- 最後に「幸せに、親になっていく条件」についてお聞かせいただけますか?
- 久保さん:
- 無理しすぎないこと、でしょうか。母、妻、仕事、すべてを完璧にこなそうとすると、ついつい頑張りすぎて、疲れ果ててしまったり、イライラしてしまったり、マイナスエネルギーが生まれてしまいます!やはり、お母さんが元気で、笑顔でいることが子どもにとっては一番の栄養。いつも心穏やかでいるためにも、時には「女子会ごはん」に行ったり、買い物を楽しんだり、ママとしてではなく、ひとりの「人」としての時間を作ってあげることも大切かな、と思います。
対談を終えて…
「内面は男っぽいのよ」とおっしゃりつつ、とても可憐なママの久保純子さん。イメージどおりの清潔感溢れる、まぶしい人です。潔いプチアニキ・キャラで、幸せに親になる実践中の育児仲間です。
なんちゃってオーガニックと自称していらした、子どもたちとキッチンに立つときに役立つ、ママ必読の純子さんの著書「いっしょにつくろう―わたしのうちの、あったかごはん」(二見書房)は、おすすめですよ。
注釈)
日本ユネスコ協会連盟 世界寺子屋運動
書きそんじはがきに関して
住所を書き間違えてしまったり、古くて使えないなどの理由で投函されていない未使用ハガキを下記の住所までお送りください。例えば、50円の書きそんじハガキは、45円の募金になります。同じ金額のハガキをまとめ、枚数を書いてお送りください。
書きそんじハガキの送付はこちらまで。
〒150-0013
東京都渋谷区恵比寿1-3-1 朝日生命恵比寿ビル12階
(社)日本ユネスコ協会連盟「書きそんじハガキ」係
久保 純子(くぼ じゅんこ)
1994年NHKに入局。「ニュース11」のスポーツコーナーを担当し、一躍お茶の間の人気者に。「プロジェクトX」の司会、また「紅白歌合戦」の紅組司会者にNHKのアナウンサーとして41年ぶりに抜擢され、3年連続大役を務めるなど話題になる。
2002年、女児を出産。2004年4月よりフリーアナウンサーとして、ニュース、バラエティ、教育など多彩なジャンルで活躍。また、絵本の翻訳や、英語教室などで子どもたちの英語教育にも力を入れている。著書に「ななころび八起き」、「クボジュンのえいごっこ」などがある。